ビジネススキルについて

笑いと心理学

香港映画のエンドロールでは、本編のNGシーンを見せるのが恒例となっています。
本編では完璧なヒーロー像を演じていた俳優がドタバタとNGを繰り返すシーンを見せることで、よりいっそうの親しみを誘発する効果を狙ったものです。
人は完璧すぎる人物には尊敬と嫉妬心から、距離をとってしまいますが、そういった完璧そうな人でも、思わず笑ってしまうようなミスをするということに気づくことで、身近に感じるようになり、より高感度が高まるのです。
新参者としての心得として、以前の職場でどんなにキャリアを積んでいたとしても、新しい職場では新参者に過ぎません。
その職場ならではの仕事の進め方など、周りの人から色々なことを教えてもらわなければいけない立場です。
また、いくら能力があったとしても、周囲の手助けなしで仕事をスムーズに進めるのは簡単ではありません。
まずは自分の能力を周りに見せ付けるよりも、笑える失敗談をするなど親近感をもたれるような話をするように心がけ、同僚との壁を取り払いましょう。
そうやって積極的に自己開示していけば、周囲も警戒心を解いて接してくれるようになり、仕事のこと、部内の人間関係などさまざまなことを教えてくれるでしょう。
ビジネス心理学的にも「笑い」は一気に親密度を増したいときに有効な手段です。
冗談は苦手でなんて思わず、積極的に活用しましょう。
以前の職場のいい点を引き合いに出して今の職場と比べるような発言は、あまり気持ちよく受け入れてはもらえません。
前の職場と比べるのなら、「今の職場は前よりもいい、転職して大成功」ということを前面に押し出すことです。

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