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心理学の好意の返報性

誰でも、他人から誉められたり、好意を示されると嬉しくなるものです。
好意を示してくれる相手によって、嬉しさの度合いは異なりますが、不快な気分になることはまずありません。
人間には自分に好意を示す相手を好きになり、その反対に自分を嫌う相手を嫌う傾向があります。
これをビジネス心理学では、好意の返報性といいます。
人間には、「自分は偉いんだ、すごいんだ」と、自分を好意的に評価したいという思いがあります。
自己高揚欲求とは、この自己評価を高めたいという欲求のことです。
そしてそのために欠かせないのが他者から認めえられること。
他者からの好意や賞賛によって、自信が出て自己評価も高くなっていくのです。
そのため、自分に対する好意的な評価を与えてくれる相手に好意を持つのです。
反対に、自分のことを嫌ったりけなしたりして、自己評価を低下させるような相手に対しては、自己高揚欲求を満たしてくれないため、快く思わなくなります。
また、人間は自分に対する評価を維持したいという欲求を持っていて、自己評価のイメージと食い違った評価に対しては不快と感じます。
つまり、自己評価とピタリと一致する評価を与えてくれる相手を求め、またそういった相手に好意を抱くのです。
自己評価の高い人は、その高い自己評価と合致する賞賛を与えてくれる相手に好意を持ち、自己評価の低い人は、低い自己評価と合致する評価を与えてくれる相手に好意を抱くということです。
これが自己製合成仮説です。
一度本人の自己評価と合致するマイナス部分をあげることも一つのテクニックです。

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