ビジネススキルについて

ビジネス心理と自己宣伝

紹介者を介さない場合には、自分で自分をアピールする人もいるでしょう。
ビジネス心理学では、相手から尊敬されようとして自分の実力や過去の業績を相手に伝えることを「自己宣伝」と呼びます。
これは、相手に与える印象をコントロールしようと心の動きである「自己呈示(セルフ・プレゼンテーション)」の一つです。
「自分はすごいんだ」とアピールばかりしていると、周りも「それだけ自信があるのなら1人でやれば?」という雰囲気になってしまいます。
いくら以前の部署では業績を上げていたとしても、新しい部署の人から見れば新人です。
謙虚な気持ちも忘れずに持つようにしましょう。
有能な人間だから自己宣伝するとは限りません。
自分に自信のない人ほど、自分の業績を示したがるものです。
たとえば、これみよがしに英字新聞を抱えて出勤することで、英語がペラペラだとアピールして、自分はハイクラスの人間なんだと示してみたり。
それで上手く周りの評価が高まればいいのですが、自己宣伝に失敗してしまうと、勘違いな自惚れ野郎と見られてしまうので要注意です。
逆に、誰もが認めるような業績を上げて周囲から一目置かれている人物は自己宣伝をする必要がありません。
かえっておどけた態度で振舞うなど謙遜的自己呈示をして、「すごい自分」から離れようとするものです。
他者との人間関係を築くためには、相手に自分のことを知ってもらわなくてはなりません。
コミュニケーションは日々積み重ねていくものですから、最初からエンジン全開で頑張らなくても、「1日1日少しずつ自分のことをわかってもらう」くらいの気持ちで大丈夫です。

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