ビジネススキルについて

ゴマすりの効果

ビジネス心理学では、お世辞を言ったり、相手の意見に同調したりして、好意を引き出そうとする行為を「取り入り」と呼びます。
とはいえ、ゴマをすって上司に取り入ったとしても、実際の仕事がおろそかでは、評価アップには繋がりません。
まず仕事をきちんとこなして業績を上げること。
それが上司への一番のアピールです。
また、上司に目をかけてもらえたとしても、同僚の反発を買ってしまったら、結局のところ社内での居心地は悪くなってしまいます。
上司への取り入りが失敗したあげく、同僚からは卑怯で信用できない「ゴマすり野郎」と見られてしまうこともありますので要注意。
また、上司にとっては、仕事のできない部下が取り入ってきてもただの迷惑でしかありません。
他の部下との人間関係も重要ですから、ひとりだけひいきしていると周囲から見られてしまうと、上司の評価が下がってしまうからです。
有能な部下との関係をないがしろにして、無能な部下のゴマすりに付き合っても、上司にとってはデメリットにしかなりません。
そして、上司の好みに合わせてさりげなくアピールするのが初級編だとすれば、さらに上司を喜ばせることができる上級編もあります。
たとえば、上司が練ったビジネスプランの先行きが不透明だった場合、上司のビジネスプランに沿ったアイディアと共に、上司とは異なる視点からの意見も提案していくのです。
上司と同じ視点のアイディアを提案して共感を得たうえで、さらに複数の提案をしたほうが、アイディアマンとして上司から重宝されるのです。

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