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相づちの心理学

会話の途中で完全な沈黙になってしまうのは気まずいものです。
一度静まり返ってしまった場で最初に話の口火を切るのは、話が続いている場合よりも、その場に緊張感を生み出してしまうこともあります。
そんため、次の話題が即座に思いつかなくても、「そうだよね」「ええと」「あれだよね」などと、適当な言葉でその場をつないでおくと、次の会話に移行しやすくなります。
実際何も考えていなかったとしても、こういった言葉を発することで、何か考えているという印象を周囲にも与えるものです。
たいていの場合、相手の話の合間には、相づちを打ちます。
けれど、相づちを打っているからといって、話の内容を理解しているとは限りません。
たとえば本当に理解していないときは、相づちを打ってもあまり声は出さないものです。
声を出したとしても、「はあ」「そうなんですか」「ああそれは大変でしたね」などと、どうとでも取れるような合いの手としての言葉しか発しません。
相手の反応がつかみきれず、本当に理解しているのか不安なときには、会話の間に質問を挟むことで、相手の理解を確かめていくといいでしょう。
ビジネス心理学的に「いいと思いますか?」など、「はい」か「いいえ」で答えられる質問をクローズド・クエスチョン、「では、あなたはどう思いますか?」と、相手が自由な形で話せる質問をオープン・クエスチョンといいます。
そしてオープン・クエスチョンのほうが相手の気持ちを引き出しやすいのです。
質問を投げかけられたら、少なくともその人も自分が理解した範囲で答えなくてはなりません。
その答え方や内容から、相手の真意を探りましょう。

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